低位舌について Blog
無意識のとき、舌はどの位置にありますか?舌の先が上の前歯の根元についていて、舌全体が上顎についているのが正しい位置です。しかし、舌の筋肉が弱いと舌が下に落ちてしまうことがあります。これを低位舌といいます。
舌には上顎の成長を促す役割があります。そのため、小児が低位舌になってしまうと上顎が成長せず下顎の方が成長してしまいまいます。その結果、噛み合わせが悪くなり受け口になったりする事が多くなります。
また、成長期に舌が下がっていると、上顎の骨が発達せず表情筋が成長しません。その影響で、目がたれたり目の下にクマやシワができたりしてしまいます。口角も下がり、頬骨も発達しません。
加えて、低位舌の人は口呼吸になっている場合がほとんどです。そのため、ドライマウスや歯周病、口臭の原因になりやすく、着色もつきやすくなります。
さらに、低位舌は口腔内以外のところにも問題を引き起こします。舌が下がると舌骨が下がり顎の筋肉がたるみ、二重顎になってしまいます。また、舌の筋力が低下すると食べ物や飲み物が飲み込みにくくなり、将来誤嚥性肺炎を引き起こす危険性があります。
それ以外にも、気道が狭くなってしまうのでいびきをかきやすく、睡眠時無呼吸症候群にもつながりやすくなります。
このように、舌が下がってしまうと様々な問題が引き起こされ、体全体の健康すらも脅かしかねません。舌の働きは口や顔全体の筋肉、骨の成長と深く関わりがあります。そのため、低位舌はしっかり改善していくことが重要です。
低位舌の改善法として次のようなトレーニングが挙げられます。
・あいうべ体操
・ベロまわしトレーニング
・ガムトレーニング
・タッピング 等
このように、トレーニングには様々な方法があります。低位舌が気になる方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。