矯正中の虫歯治療について Blog
歯並びが悪いとガタガタしたところが磨きにくく虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、咀嚼機能も低下してしまい、うまく食べ物が噛めなかったり、かみ合わせのずれから
歯ぎしりの原因になってしまったり、発音が悪くなったりと様々な問題が起きてきます。そうならないように矯正治療が必要になってくるのですが、基本的には虫歯の治療が完了してから矯正治療に入ります。虫歯が大きい場合は、最終的には詰め物やかぶせ物にする必要があります。しかし、矯正に使うブラケットはかぶせ物につきにくく、ブラケットが外れてしまう原因になってしまいます。そのため、保険の被せものを一部削ってブラケットをつけたり、仮歯に置き換えたりする必要があります。したがって自費のセラミックなどを入れる場合は矯正治療終了後に最終の冠装着をお勧めしています。
矯正治療では様々な器具を口腔内に装着するので、いつもよりも磨きにくく、磨いているつもりでも器具と歯の間に汚れが残りやすくなります。このことが原因でお口の中は虫歯ができやすい環境になってしまいます。そのため、歯医者で定期的にメンテナンスを受けることと、矯正中のブラッシング方法を指導してもらうことが大切になってきます。プロのケアとセルフケアを両立して行うことが重要です。しかしそれだけ頑張っても、残念ながら虫歯になってしまうこともあります。虫歯の程度によっては矯正器具をつけたまま治療できることもあります。矯正器具が邪魔になって治療ができない場合や、虫歯の進行具合が早い場合などは、一時的に矯正治療をお休みして虫歯治療を優先することもあります。その際にお口につけている矯正器具を外していく必要があるので後戻りと矯正期間が長引く原因になります。そうなる前にきちんと歯医者で定期的にメンテナンスを受け、自分ではケアできない部分のクリーニングや、ブラッシング指導、虫歯の早期発見、フッ素塗布などをしっかりしてもらいましょう。
また、最近ではマウスピース矯正なども普及しています。透明なマウスピースを1日20時間以上装着して歯の矯正をしていく矯正方法です。装着は自分で簡単にすることができるので、ブラッシングの際にはマウスピースをはずして今までと変わらずセルフケアを行うことができます。そのため、ワイヤー矯正に比べて虫歯になる確率が低いです。マウスピースは透明なので、矯正器具の見た目を気にされる方にも適しています。