矯正を始める適切な時期 Blog
「歯並びや噛み合わせは気になるけど、矯正っていつから始めればいいのか分からない」と思っている方も多いのではないでしょうか。お子さんやご自身の大切な歯を矯正するのなら、ベストなタイミングを逃したくありませんよね。
矯正といえば、ガタガタの歯をきれいに並べるもの!というイメージがあると思いますが実はそれだけではありません。噛み合わせに問題があると、しっかり噛むことが出来ないし、将来咬合力で歯を失う可能性があります。矯正をする目的・治療方法によって、開始の適切な時期は異なります。
☆受け口(下顎前突)の治療時期
【乳歯列期】
いわゆる下顎前突とは、下顎が正常な位置より前に出ている状態のことです。お口の中が乳歯だけの時期には、この治療にパナシールド等の機械的矯正装置を使います。下顎前突の治療は、上下の前歯(中切歯)が生えるまでに終わらせるのが理想です。年齢でいうと、3~5歳で始めて6歳までに治すのが一般的な流れです。お子さんの顔に受け口の印象を残さないためには、この時期に終わらせるのがベストです。ただし、遺伝的に下顎が出やすい性質や下顎を前に出す癖がある場合は再発する事があります。
【混合歯列期】
乳歯と永久歯が混在しているこの時期には、下顎前突の治療にプレオルソ等の機械的矯正装置を使います。これは、上の前歯を前に押し出すための装置です。前歯が永久歯に生えかわってから治療を開始し、7~10歳までに治します。10歳以降になってしまうと下顎は元には戻らず、抜歯矯正、外科矯正の可能性も考えられます。
☆前歯のでこぼこ(前歯叢生)のベストな治療時期
前歯のでこぼこは犬歯が生えてくる7~8歳頃までに治すのがベストです。これは、歯が生えかわると前歯の治療だけでは終わらなくなってしまうためです。犬歯が生えてくるのは上顎よりも下顎の方が早く、性別によっても異なります。女子は9歳半、男子は10歳くらいで生えてきます。。
☆永久歯の治療時期
永久歯列に生えかわってから治します。
ワイヤー矯正・インビザライン等を使います。