過蓋咬合について Blog
<過蓋咬合って聞いたことありますか?>
乳歯の噛み合わせは、前後的にも上下的にも約 1〜2 mm だけ上の前歯が下の前歯を覆っていることが良いとされています。また、切端咬合という乳前歯の先同士が噛み合っているのも正常とされています。
過蓋咬合とは、下顎の前歯を上顎の前歯が覆って見えないような噛み合わせのことをいいます。
<過蓋咬合の要因は?>
- 低位舌:お口の周りや舌の筋肉が弱いと、普段であれば上顎の裏についている舌の位置が下にさがり、下顎の奥歯を押してしまいます。そうなると口呼吸になるばかりではなく、下顎の奥歯の位置が下がり、深い噛み合わせになってしまいます。その結果、過蓋咬合になるとされています。
- 下顎の成長不足:最近の子は前歯で噛む習慣が減っており、普段食べているものもスプーンで奥歯にもってくれば食べられるものばかりです。そのため、昔の人が行っていた木の実や肉などを下顎の前歯を使ってかじり取る動作が減っています。それによって、体は下顎が成長しなくて良いものだと勘違いし、成長を止めてしまいます。その結果、下顎に対して上顎が成長してしまい、過蓋咬合になるとされています。
- 生活習慣:以下の習慣がないか確認してみましょう。
- 口をあけて、口で息をしていませんか?
- 奥歯だけで噛んでいませんか?
- 寝ているとき、顎を後ろに押し付けていませんか?
- 寝る前にまくらを顎の下にして、本を読んだりしていませんか?
頭の重さは5Kgあります、この重さが顎に加われば、顎が変形、移動してきます。日常の生活姿勢を見直してみましょう