癒合歯について Blog
皆さん、「癒合歯」という言葉をご存知ですか?癒合歯とは、本来2つの歯がくっついている歯のことです。本来であれば、1本ずつ生えてくる歯が、2本くっついて生えてくるのです。原因として、顎の中の歯の卵(歯胚)ができるときになんらかの異常で卵がくっついてしまったことが考えられます。
癒合歯は、乳歯にも永久歯にもみられます。特に、前歯などにみられることが多いようです。
こちらの乳歯の写真をご覧ください。下の前歯のところに、
乳歯2本のハート形の歯があるかと思います。これが、「癒合歯」です。
癒合歯は、乳歯の時期にはそのまま様子をみていく場合がほとんどです。
しかし、歯がつながっていたり溝が凹んでいたりするため歯垢(プラーク)が
溜まりやすく、むし歯になったり歯肉炎になったりしやすいといわれています。
そのために、しっかりと歯を磨く必要があります。
気を付けて仕上げ磨きをすることや、フッ素塗布で歯質を強化することは非常に効果的です。また、歯科医院でも溝をプラスチックのようなクリームでつめるシーラントという予防法があります。それらも活用しながら、しっかりと虫歯予防をしていきましょう。
また、癒合歯は永久歯への交換や歯並びに影響を与えることがあります。歯がくっついているため、永久歯が生えてくる隙間が足りなくなる可能性が高くなります。その結果、乳歯がうまく生え変わらず永久歯が凸凹になってしまう場合があります。また後に生えてくる永久歯の本数が少ないことがあります。そのために、永久歯の生え変わりのときにレントゲン撮影します。そして、定期検診のときにしっかり経過をみていきますので、何か「癒合歯」で気になることがあればいつでもスタッフにお声かけください。